株式会社メタジェン(代表取締役社長 CEO福田 真嗣 以下、当社)は、カルビー株式会社(代表取締役社長兼CEO 江原 信 以下、カルビー)との共同研究で、フルーツグラノーラとコーンフレークはともに排便頻度を改善するものの、腸内環境に与える影響は異なり、腸内細菌叢や短鎖脂肪酸、IgA産生量に対して異なる機序が存在する可能性があることを明らかにしました。本研究成果は、2024年2月22日、オンライン科学雑誌「Frontiers in Nutrition 」に掲載されました。
研究成果のポイント
- コーンフレーク摂取群およびフルーツグラノーラ摂取群のいずれにおいても、摂取後4週間で排便回数が有意に増加した
- コーンフレークの摂取によりBifidobacterium やSubdoligranulum などの菌が有意に増加した一方で、フルーツグラノーラの摂取によりParabacteroides やRuminiclostridium 5などの菌が有意に増加した
- 腸内のIgA(免疫グロブリンA)の増加は、コーンフレーク摂取群におけるDialister の存在比、フルーツグラノーラ摂取群における Lachnospiraceae ND3007 groupの存在比とそれぞれ正の相関が認められた
- 3つの短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)の増加は、フルーツグラノーラ摂取群におけるPrevotella 9の存在比と正の相関が認められた
- 個々人の腸内環境に応じた適切なシリアルを選択することで、効率的な腸内環境の改善や短鎖脂肪酸の産生、IgAの産生につながることが示唆された
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論文に関する情報
【論文タイトル】
The differential effect of two cereal foods on gut environment: A randomized, controlled, double-blind, parallel-group study
【著者】
Yohsuke Yamauchi, Hirofumi Masutomi, Katsuyuki Ishihara, Tenagy Hartanto, Chol Gyu Lee, Shinji Fukuda
【掲載雑誌】
Frontiers in Nutrition
【DOI】
10.3389/fnut.2023.1254712
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